芸能事務所社長による準強制わいせつ公判の判決について

芸能事務所社長による準強制わいせつ公判の判決について

令和2年12月14日

東京地方裁判所は、本日(2020年12月14日)、芸能事務所である株式会社ガイナックスインターナショナル元代表取締役巻智博被告に対し、所属していた声優に対する準強制わいせつ容疑について懲役2年6月の実刑判決を言い渡しました。巻被告は無罪を主張しておりましたが、判決では不合理な弁解に終始していると判断されました。

当職ら(弁護士河西邦剛、同舟橋和宏、同森伸恵)は、被害者代理人弁護士として、マスコミ各社に対して、被害者情報の取り扱いについて、個人の特定がなされることのないよう慎重な配慮を求めます。

また、インターネット上で被害者を特定する行為やインターネット上での被害者に対する誹謗中傷があった場合には、当職らは、被害者ら代理人として被害者らの名誉及びプライバシーを保護するための法的措置を進めて参ります。インターネット上においても被害者の名誉を毀損し、被害者のプライバシーを侵害することのないよう強く求める所存です。

以上

【被害者より】

巻被告は、声優として売り出すためという口実で、みだらな写真撮影を求めてきました。巻被告は公判で、業務上必要な撮影だったと弁解していました。当時の私は声優になりたいとの思いで巻被告の事務所に入りました。何もわからない私は、売り出す為に必要な事だと言い聞かされ、嫌だとは思いながらも撮影やマッサージに応じてしまいました。拒否をした事もありましたが、言葉巧みに誘導され応じるしかなかったときもありました。巻被告の行為は人の気持ちを悪用する物凄く卑劣でひどい行為だと思います。逮捕から判決まで1年以上の間、不安な日々を過ごしてきましたが、今は何より世の中から卑劣な行為がなくなり、今後同じような悲しい思いをする人がでないことを心より願います。

以上

◎レイ法律事務所(担当弁護士:河西邦剛、舟橋和宏、森伸恵)