盗撮・のぞきの捜査(逮捕)の流れ |逮捕(事件発覚)前
逮捕・報道の流れ
警察はある日の朝、突然あなたの家にやってきます。ほとんどのケースで平日の朝になります。早朝、自宅のインターフォンが鳴り「誰かな」とドアを開けると、複数人の警察官がいて「何で来たかわかりますよね」と告げられます。そのまま逮捕状や捜索差押許可状を提示され、逮捕や家宅捜索が行われます。
自宅で逮捕状を提示された際にはその場で逮捕状を読み上げられます。逮捕されると一切の通信は許されずスマートフォンは押収されますので職場には連絡させてもらえません。自宅で手錠をかけられ、自宅から警察車両に乗せられ警察署に移動します。家宅捜索が行われるケースもあり、30分程度で捜索しパソコンやスマートフォン等の電子機器や事件当日に着ていた服等か押収されます。なお、既に外出していて自宅にいないケースでは、警察官がそのまま職場に来て職場で逮捕されたケースもあります。
警察署に到着すると取調室に移動し弁解録取という手続が行われます。ここでも被疑事実や被疑罪名について読み上げや黙秘権告知がなされ、被疑事実について認めるか、認めないか(否認)について弁解録取書に記録されます。取調室では、事件についての事情聴取だけでなく、身上調書という生立ちから今に至るまでの調書が作成されたり、警察署内の階段や人形を使用し再現を行ったり、指紋・DNAの採取や写真撮影を行います。基本的には、自宅から事件を取り扱っている警察署に直接移動させられますが、例えば、盗撮事件が千葉で行われ、自宅が東京にあるケースでは一度、東京都内にある警視庁の所轄警察署に連行され、そこから事件現場を管轄する千葉県警管内の警察署に移動するケースもあります。
弁解録取や一通りの取調べが終わると留置所に移動させられますので自宅に帰ることはできません。逮捕されたその日は少なくとも一晩を警察署の留置所で過ごすことになります。朝の早い時間帯に逮捕されると逮捕された翌日朝に検察庁への送検となります。昼前後の時間以降に逮捕されると翌々日に検察庁への送検となる傾向がありますが、その場合に中日にある一日は特に取調べも行われず一日留置場で過ごすケースもあります。
送検される日の朝、警察署の留置所を出て検察庁に移動するためのバスに乗るため歩いて移動させられます。その際に、一瞬ではありますが警察署の屋外に出たときやバスに乗る瞬間に、その瞬間を狙っているテレビを始め報道陣の取材カメラにより撮影されることになります。警察官もおおよそのカメラの存在やカメラの位置を把握しているので、カメラ位置から逮捕者に被らないような立ち位置で逮捕者をバスに誘導することもあるようです。テレビやネットニュースなどに掲載されている映像はこの送検時のものがほとんどになります。
逮捕・報道を避ける
盗撮やのぞきをし、そのままにしておくと場合によってはある日突然逮捕されます。それを避けるためには、自首や示談交渉を検討することになります。しかし、自首や示談のやり方は法律に記載はほとんどなく弁護士の経験則が非常に重要となります。事案によっては逆にデメリットが大きくなるケースもあります。インターネット上には情報が溢れていますが不正確な情報や間違った情報も少なくなく、何が正しい情報かは経験豊富な弁護士でないと判断が難しいでしょう。手遅れになる前に一度弁護士に相談してみてください。
示談の流れ
職場での盗撮など、事件は発覚しているが警察に被害届が出されているか不明なケースもあります。こういったケースにおいて示談交渉に着手するべきか、それとも先に自首をするべきかかなり悩ましいケースもあるでしょう。弁護士の過去の経験則に基づき方針を決めていくことが重要になります。一度弁護士に相談してみてください。
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