LGBTQ・SOGIとは 用語―基礎知識

LGBTQとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字をとったもので、一般的にセクシュアル・マイノリティと呼ばれるひとの総称として用いられています。なお、現在は性的マイノリティを総称する言葉として用いられることがあるクィア(queer)の頭文字のQと合わせて、LGBTQという言葉が使われることもあります。

  • :レズビアン(女性の同性愛者)
  • :ゲイ(男性の同性愛者)
  • :バイセクシュアル(両性愛者)
  • :トランスジェンダー(自己の身体の性別と心で自認する性別に違和感のある人)

なお、しばしば混同される概念として性同一性障害という概念があります。
しかしトランスジェンダー = 性同一性障害ではありません。
自分の身体的性別に違和感はあるけれど、身体的性別の変更を望んでおらず、医学的支援を必要としていない人はトランスジェンダーではありますが、性同一性障害ではありません。

  • MTF:身体的性別が男性で自認する性別が女性である人
  • FTM:身体的性別が女性で自認する性別が男性である人
  • LGBTのうち、L、G、Bは、性的指向に関わる類型です。Tは、性自認に関する類型です。

性的指向とは、恋愛や性愛がどのような対象に向かうかという概念です。
性自認とは、自分の性をどのように認識しているかという概念です。
LGBTは、L、G、B、Tの頭文字をとった言葉ですが、セクシュアル・マイノリティと呼ばれる人は、「LGBT」に限られるわけではありません。

クエスチョニング 自分の性別や性的指向を探している、迷っている、揺れ動いている状態の人
アセクシュアル 男性・女性・それ以外の人についても、恒常的に恋愛感情や性的欲求を抱くことがない人。無性愛者と呼ばれることもあります。
パンセクシュアル 全性愛者
エイジェンダー 男女どちらにも性自認を持たない人(Xジェンダーと呼ばれることもあります。)

SOGIとは

現在、LGBT=セクシュアルマイノリティと同じ意味で使われています。
しかし、セクシュアルマイノリティの人の中には、L、G、B、Tのいずれのカテゴリーにも属さない人も存在しています。
そこで、国際的には「SOGI」という表現が使われることが増えてきました。

SOGIとは、「Sexual Orientation and Gender Identity」の略で、日本語では「性的指向及び性自認」となります。

SOGIは、セクシュアルマイノリティの人のみならず、異性愛者の人や身体的性別に違和感を持っていない人も含む全ての人が対象になる言葉です。

LGBTの人口

・株式会社電通の調査結果(2015年) ・・・7.6%
・博報堂DYグループの株式会社LGBT総合研究所の調査結果(2016年)・・・5.9%

なお、電通が2018年10月に発表したLGBT調査2018結果報告では、LGBTの人口は8.9%という結果が出ました。

  • 日本では人口のおおむね5~7%程度はLGBT。13人に1人がセクシュアル・マイノリティであると言われています。
  • 35人のクラスには3人存在。
  • 日本で多い名字は、「鈴木」「佐藤」「田中」「高橋」さんで合わせると人口の5%。職場や学校で必ず鈴木さん、佐藤さんがいるようにLGBTの人も存在。
  • 左利きの人や血液型がAB型の人と同じくらいの割合。

性のあり方は多様です。レイ法律事務所では、様々な性的指向や性自認を持つ方が、息苦しさを感じず、笑顔で生活するためのお手伝いができたらと考えております。

講演・セミナーのご依頼
LGBTQフレンドリー企業への取り組みサポート

お問い合わせ

お電話だけでも解決する場合がございます。まずはお気軽にご相談ください。
(LGBT部門担当:弁護士 森 伸恵)

電話でお問い合わせ
メールでお問い合わせ