【弁護士コラム】企業を悩ます男女問題
2017年7月12日
■企業を悩ます男女問題
最近、顧問企業から多い相談の一つに、会社内の人間関係、特に「男女関係のトラブル」があります。
・同僚がストーカーになってしまった
・既婚男性と職場内不倫をしてしまい、男性の奥さんから仕事を辞めるよう迫られている
など、職場内の恋愛トラブルから、セクシャルハラスメント、不倫トラブルまで幅広くトラブルの相談が寄せられます。
男女トラブルが原因で業務に支障が生じたり、せっかくの優秀な人材が辞めてしまったりと、特に、人数が少ない会社では、頭を悩ますタネになっているようです。
■企業内研修
こういったことを防ぐためには、企業内で、法律的な視点から、男女関係を含めた人間関係の築き方の研修をすべきだと思っています。もちろん、内部で教育ができれば一番良いのでしょうが、デリケートな問題ですし、会社の中にはそういった指導ができる人物は少ないといえるでしょう。また、研修する労力も多くかかります。
■3分の1は辞める
現在、新人は5年以内に3分の1は辞めると言われています。せっかく成長した優秀な新人が他の会社に転職するのは、会社にとっても大きな損失です。辞める理由は様々ですが、その一つとして「人間関係」があると思います。
これからの時代は、ダイバーシティと言われており、多様な人材が求められています。多様な人材が集まれば、その中で衝突や摩擦が起きることもあります。それを未然に防ぐためには、法律の視点を含めた人間関係の研修を、企業は率先して取り入れるべきでしょう。
企業のみなさん、いかがでしょうか?